人間の身体は、200個余りの骨が筋肉でつながってできていますが、全体を支える特に重要な部分が体幹です。体幹とは広い意味では胴体を表す言葉ですが、ここでは肩甲骨やろっ骨で形作られる胸部、背骨まわりの脊柱、股関節周辺の骨盤、そして腹部周辺のインナーユニットを含んだ総称です。
この体幹が弱くなると上半身がブレやすくなり、首や肩、ひざなどの関節部分の負担が増します。結果、身体を動かす時に力を充分に発揮できなくなったり、痛みや身体の歪みなど様々な症状の要因にもなっています。
体幹の中でも特に大事なのが、肺の下の横隔膜、背骨を支える多裂筋、腹部深層部にある腹横筋、骨盤底筋群(恥骨筋部位)で構成されるインナーユニットです。この部分は消費カロリーが少ないため、鍛えても直接的なダイエット効果はありません。しかしトレーニングによって筋肉量が増えれば基礎代謝が上がり、太りにくい身体にすることができます。
また腰回りの筋肉が衰えると内臓が支えにくくなってお腹がぽっこり出てきますが、この筋肉を鍛えることで、その解消も期待できます。
